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モーロク俳句:下萌え

下萌えぬ吾はモーロク従いぬ
下萌えぬ吾も目覚めるモーロクし

 
<下萌(したもえ) 初春>
【子季語】萌、草萌
早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。

<下萌え:例句>
踏み出して道遠からず下萌ゆる  稲畑汀子
下萌ゆる百面相の羅漢どち    木下節子
人知れぬ看取りの往来下萌ゆる  長谷川千枝子
下萌を早い早いと言いながら   董振華
下萌に人形の死もちらと見ゆ   林朋子
下萌や半分透けた切手入れ    渡部ひとみ

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