歳時記俳句– category –
-
徒然俳句:菜の花
乗り換へて菜の花一面車窓かな蛸壺も菜の花生けて余生かな < 末候 菜虫化蝶(なむし ちょうと けす) <菜の花(なのはな) 【春―植物―晩春】・例句>時明り花菜明りの額ぼくろ 佐藤鬼房菜種田の雨をいちにち刈つてをり 長谷川素逝花菜... -
徒然俳句:春時雨
東京のあまたの坂に春時雨東京の全ての坂に春時雨春雨やパソコン湿る昏い部屋 <「タラコ」から、ひょっこり顔を出したのは…愛知「のんほいパーク」>2022/3/9https://mainichi.jp/articles/20220309/k00/00m/040/068000c <梅200本見ごろ 甘い香りに誘わ... -
徒然俳句:草青む
レンガ敷き歩道あちこち草青む草青む断捨離進む歳なれど <草青む(くさあおむ/くさあをむ) 仲春>早春に萌え出た草が青々としてくること。野や畦、河川敷などは、みずみずしく匂い立つ草で覆われる。(「きごさい歳時記) <しだれ梅見頃、降り注ぐ「春... -
徒然俳句:花粉症
花粉症の女が泣いてうろたえて花粉症今日も涙の日々となり <黄色の春、ふわふわ…ミモザが見ごろ 北九州・到津の森公園>・2022/3/5https://mainichi.jp/graphs/20220305/hpj/00m/040/002000g/1 <シラスウナギ漁が最盛期、小舟のライトで幻想的な景色広... -
徒然俳句:蝶・初蝶
初蝶は誰の指にも近寄らず滑走路そこは危険だ春の蝶牽制し蝶と蝶とがすれ違ふ春の蝶ひらがな描き草書体宇宙にエレベーターも蝶に風生まれたる蝶にこの世は生きづらく <初蝶(はつちょう《てふ》)【春―動物―仲春】・例句>初蝶のしづけき交尾見了へけり ... -
徒然俳句:れんげ草
れんげ野は昭和の遺産神あらば拾った恋レンゲ畑に捨てに行く * レンゲソウは3月3日、3月12日、3月22日、4月8日、4月13日、4月18日の誕生花です。レンゲソウの花言葉は「心が和らぐ」「あなたは幸福です」「私の幸福」「感化」です。 <次候 桃始笑... -
徒然俳句:沈丁花
沈丁花無駄とわかりて匂いけり沈丁花沈思黙考雨に濡れ沈丁花脳味噌深くその香り <松任谷由美さんの名曲「春よ、来い」>淡き光立つ 俄雨いとし面影の沈丁花溢るる涙の蕾からひとつ ひとつ香り始める <沈丁花(じんちょうげ)【春―植物―初春】・例句>... -
徒然俳句:牡丹雪・春の雪
牡丹雪もつれたる世を隠しけりスパーリング吐く息と汗春の雪 <春の雪(はるのゆき)三春>【子季語】 春雪、春吹雪、牡丹雪、桜隠し立春を過ぎてから降る雪のこと。 <チューリップ100万本、色鮮やかな春…ハウステンボス>・2022/03/02https://www.yo... -
徒然俳句:花辛夷
東京は天国地獄花辛夷花辛夷ほんたうの空見上げけり<光の春、輝くロウバイ 千曲・あんずの里>・2月26日https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000030012 <辛夷(こぶし)・【春―植物―仲春】・例句>かたくなに白を守り... -
徒然俳句:啓蟄
啓蟄に何も出て来ぬ絶滅し啓蟄や虫も食料自然食 <啓蟄(けいちつ),旧暦=2月 節>初候 蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく) <啓蟄(けいちつ)・【春―時候―仲春】・例句>啓蟄のいとし児ひとりよちよちと 飯田蛇笏啓蟄や洞然と立つ聖寺 ...