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モーロク俳句:花冷

花冷のモーロクすれば失くす傘
花冷や瞼は古ぶモーロクし 

 
<花冷え(はなびえ) 晩春>
【子季語】 花の冷え
桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。そのひえびえとした感じを花冷えという。早春の春寒とは違い、すっかり暖かくなってからの冷え込みである。(「きごさい歳時記」)

<高さ4メートルの「雪の回廊」出現 福島・磐梯吾妻スカイライン>・2022/4/8
https://mainichi.jp/graphs/20220408/mpj/00m/040/043000f/1

* 珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界 (たくさんのふしぎ傑作集) (奥 修 (著, 写真))
ガラスでできた殻をもつ藻、珪藻。世界に数万種はいるとされ、海や川はもちろん、水たまりなど、水さえあればそこには珪藻の姿があるそうです。しかし、あまりにも小さいため、ふだん私たちが意識することはありません。そんな珪藻を自然のなかから採集してならべ、美術作品をつくっているのが、世界でも数人しかいない「珪藻アート」作家の奥修さんです。
珪藻の殻の大きさは1ミリの10分の1前後。顕微鏡をのぞきながら、まつ毛や針先でつくった道具を操り作品をつくります。奥さんの生活は、この微小なガラスを自在に操るために、衣食住のすべてがストイックなまでに管理されています。空気中を漂う目に見えないほこりやちりを排し、そして珪藻をならべる自身の手がまったくふるえないようにするため甘いものを断つ……無数の「してはいけないこと」を生活から排除して、作品はようやく完成します。
職人の技を極めた先に完成するのは、肉眼では見えない極小の世界の、極限の美しさ。

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