歳時記俳句– category –
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徒然俳句:月・無月
世の中は作用無作用無月なり <無月(むげつ)仲秋>【子季語】中秋無月、曇る名月、月の雲陰暦八月十五日の名月の夜、空が曇って月が隠れている様子。待ちわびた月が隠れて見えないのは残念だが、かえって風情があるともいえよう。雲の厚さや動きによっ... -
徒然俳句:月
窓を開け夫婦で待つや今日の月良寛も眺めた月か円通寺名月に黙って夫婦珈琲を店舗閉じ人影もなし月夜かな <良寛さん修行の寺・玉島・円通寺>https://www.entsuji-kurashiki.jp/ * ドナルド・キーンと俳句(毬矢 まりえ (著))キーン邸の玄関には、立... -
徒然俳句:草の花・野の花・狐の孫
いろいろのおのおのおののくさのはな花の野に狐の孫がかくれんぼ富士裾野砲弾あとに草の花営々と営み続く草の花 <草の花(くさのはな)三秋>【子季語】草花、草の初花、千草の花、野の花、百草の花秋に咲く草々の花のこと。よくぞ咲いている、という思... -
徒然俳句:赤まんま
懐かしく昭和を偲ぶ赤まんまただ揺るぎただそのままに赤まんま<まるでカラフルなじゅうたん、花畑の景色楽しむ>・2022/09/08https://www.yomiuri.co.jp/national/20220908-OYT1T50247/ <長寿願う贈り物に 福岡・朝倉でリンドウの出荷がピーク>・2022... -
徒然俳句:桜紅葉
桜紅葉愛でるひまなく散りにけり桜紅葉落ち葉となれば余計者街路樹の桜もみじの後始末桜紅葉電気大学並木道 <桜紅葉・さくらもみじ/さくらもみぢ・仲秋>桜の葉が色づくこと。桜の木は日本国中どこにでもあるが、あざ やかな朱色にならないのであまり注... -
徒然俳句:吾亦紅
吾亦紅競争社会並び立ちどこまでも辛抱きわむ吾亦紅おもてなし言わぬが花よ吾亦紅清濁をすべて飲み込み吾亦紅本心は明かさず咲くや吾亦紅 <吾亦紅(われもこう、われもかう)仲秋>【子季語】 吾木香、我毛香、地楡バラ科の多年草。山野に自生する。九月... -
徒然俳句:蟋蟀・ちちろ
ちちろ鳴く誰が調教ちちろ鳴くちちろ虫閻魔大王面構ええんまこほろぎ包丁を研ぎ直す <蟋蟀(こおろぎ、こほろぎ)三秋>【子季語】ちちろ、ころころ、ちちろ虫、筆津虫、つづれさせ、姫蟋蟀、えんま蟋蟀、油蟋蟀秋の虫蟋蟀は種類が多い。おもに黒褐色を... -
徒然俳句:名月・望の月・月あれこれ
京をあまねく照らし望の月我が家にも届きし光望の月反対のダム湖に映る満月や 芋名月探すうさぎは雲隠れ<黄色と白の共演、ヒマワリ200万本とソバの花…「コントラストがきれい」>・2022/09/05 ・https://www.yomiuri.co.jp/national/20220904-OYT1T50... -
徒然俳句:秋の蜂
二度咲きの花にも蜜か秋の蜂<湿原に広がる紫色の「鐘」…高山植物のエゾオヤマリンドウが見頃>・2022/09/03・https://www.yomiuri.co.jp/national/20220903-OYT1T50093/<フルポン村上の俳句修行 俳人の坊城俊樹さんと、墓地で10句>・2022.09.03https:/... -
徒然俳句:白露・露(つゆ)・露の玉
キーボードタッチする指白露かな鉢植えに白露ありけり恵みあり庭に草手入れ怠り露の玉 <白露(はくろ),旧暦=8月 節:初候 草露白(そうろ しろし)><露(つゆ)三秋>【子季語】白露、朝露、夕露、夜露、初露、上露、下露、露の玉、露葎、露の秋、...