さわがしきこと別にして煮大根
* 「美食地質学」入門~和食と日本列島の素敵な関係 (光文社新書・巽好幸 (著))
日本独自の食文化、和食。出汁や醬油、豆腐に豊かな海産物は欠かすことのできない食材だ。では、なぜこれらの食材は日本で育まれてきたのか。その理由は日本列島の成り立ちにある。例えば、昆布出汁。ミネラル(特にカルシウム)を多く含む硬水では旨味成分をうまく抽出できず、軟水の多い日本だからこそ、その真価を発揮できる。そして、日本の水に軟水が多いのは、活発な火山活動と地殻運動によって急峻な山地ができたことで、川や地下水の流れも急となり、ミネラルが溶け込む時間が短くなるからなのだ。
和食と日本列島の成り立ちには、切っても切れない結びつきがある。そんな2つの意外で素敵な関係をマグマ学者であり、無類の食いしん坊でもある著者が丁寧に紐解く!
<大根:例句>
煮加減の箸穴いくつ大根煮る 原山幸子
大根のだしのしみ込む瀬戸内海 山内崇弘
大根を炊けるわが家に帰り来し 稲畑汀子
健やかに大根刻み誕生日 大西正栄
面取りをして大根の下準備 平井裕子
<2023年【栃木県】手みやげ3選・揚げずに焼いた絶品カレーパン・パッケージのインパクトも抜群!>・https://crea.bunshun.jp/articles/-/39689