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徒然俳句:沙羅の花・夏椿

夏椿ガラスに飾り涼をを呼ぶ
浮気せず白花だけの夏椿
隣屋の咲きつぎ今朝の沙羅の花
沙羅の花ぽつりと落ちる刹那かな
沙羅の花水滴ひとつ花落とす

 
<はかない美しさ、無常の象徴 「沙羅の花」京都・東林院で咲く>・6月15日
https://www.asahi.com/articles/ASQ6H543TQ6GPLZB00H.html

* 菊は雪(佐藤文香 (著) )
俳句作家・佐藤文香の代表作、誕生!
第一句集『海藻標本』で宗左近俳句大賞を受賞し、第二句集『君に目があり見開かれ』や編著アンソロジー『天の川銀河発電所』で、ジャンル内外に読者を拡大した俳句作家・佐藤文香の集大成となる、充実の第三句集。
「早稲田文学増刊 女性号」掲載作品「学園東町」を含む全550句、句集制作ドキュメンタリー「菊雪日記」を収録。日本語定型詩の新たな核となる一冊。
何のために俳句を書いているかと聞かれたら、俳句ができることの拡張のためだとこたえる。先人が既に耕したことのある土地だとしても、今自分が耕し直すことには意味があると思いたい。(「菊雪日記」より)
〈収録俳句より〉
みづうみの氷るすべてがそのからだ
友達のごとしよ海苔の天麩羅は
雪降ればいいのに帰るまでに今
マルセイバターサンド常緑樹の林
Call it a day クーラーながら窓開けて
ひと夏のゆくへの虹を撫で消しぬ
香水瓶の菊は雪岱菊の頃

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