モーロク俳句– category –
-
モーロク俳句:年用意
なにひとつなさずモーロク年用意モーロクし余命短く年用意年用意所詮男はモーロクし <年用意 例句>休日の増えし男の年用意 玉澤淑子何にでも老のかけ声年用意 小松月尚天気予報聞いて出掛ける年用意 田中こずゑ人混みを妻に従ふ年用意 ... -
モーロク俳句:虎落笛
モーロクし毀るる夜の虎落笛 <虎落笛(もがりぶえ)三冬>厳寒の夜空を、風がヒューヒューと音を立てて渡ること。「虎落」とは竹を立て並べて作った柵や竹垣のこと。それが烈風に吹かれて、笛のように音を立てることに由来する。(「きごさい歳時記」) ... -
モーロク俳句:年の暮れ
モーロクしふつふつ思い年の暮れモーロクし水の流れと年の瀬や <「年の暮」>一年を締めくくる期間を漠然と「年の暮」というが、一般的には十二月の中旬ころから、正月の準備を始める家が多いので、そのころから年の暮の実感が深まってくる。実際にこまご... -
モーロク俳句:凍て星
凍て星よモーロクしても今が好き <冬の星(ふゆのほし)三冬>【子季語】寒星、荒星、凍星、冬星座、星冴ゆ冬に見る星は、空気が澄んでいるので冴え冴えとしている。北斗七星やオリオン座など、星座の形をくっきりと見ることができる。(「きごさい歳時記... -
たべもの歳時記:雑炊
雑炊やあんばい微妙卵蒸す <野菜の価格に異変、「カレーより鍋」の冬 コンビニおでん減の影響も>・12月15日https://www.asahi.com/articles/ASPDG7D8SPDBOIPE032.html?iref=comtop_7_05 <おかゆと雑炊とおじやとリゾットの違い>https://all-guide.com... -
モーロク俳句:冬銀河
モーロクしうば捨て山は冬銀河 <冬銀河(ふゆぎんが)三冬>冬の夜空にかかる天の川のこと。冴え冴えとした趣がある。秋の天の川と違っていくらか明るさが弱い。(「きごさい歳時記」) <Webコラム・ ちょっと前はどうだっけ?:金栗が走り、市民... -
モーロク俳句:冬至
歯がゆさやモーロク進む冬至の日モーロクし終はりは何処冬至風呂 <冬至>二十四節気のひとつで、北半球では太陽が1年で最も低い位置にきて、夜が一番長くなる日です。夏至の日と比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があるのです... -
モーロク俳句:冬木立
モーロクし赤子も泣いて冬木立モーロクし突き放されて冬木立 <冬木立(ふゆこだち)三冬>【子季語】寒林冬の樹木「冬木」が群立しているさまをいう。落葉樹も常緑樹も冬木ではあるが、葉を落とした冬枯れの裸木の木立は、鬱蒼と茂る夏木立と対照的にもの... -
モーロク俳句:数へ日
モーロクしともあれ居場所数へ日や <数へ日(かぞえび、かぞへび)暮>年内の残る日数が指で数えるほどになってきたことを感慨をこめて言う。忙しさが増し、落ち着かない日々が続く。(「きごさい歳時記」) <桜島もびっくり、高さ3メートルの大門松「... -
モーロク俳句:湯たんぽ
モーロクし湯たんぽの位置迷いけり <湯婆 例句>湯婆の湿りを抱いて眠りけり 辻桃子湯婆をひつそりと抱く齢かな 能村登四郎湯婆抱く余生といふは佗しくて 栗生純夫湯婆と書けば書いたで笑われる 宇多喜代子湯婆抱きひとりぽつちで夜...