モーロクし朝晩欠伸夏来る
<レトロの美・文化の森、上野の玄関口 旧博物館動物園駅>・2023/4/30
https://mainichi.jp/graphs/20230429/mpj/00m/040/147000f/20230429mpj00m040126000p
<夏来る:例句>
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生
くづるるが波の言葉よ夏来る 鈴木真砂女
ビル街の細き横丁夏来たる 成瀬正とし
遠くを見るたのしさ夏の来たりけり 岡本眸
夏が来る山また山の奥処より 飯田龍太
* うらやましいボケかた (新潮新書・五木 寛之 (著))
無理をしないでボチボチと 下を向いて歩こう。
90歳を超え、なお軽やかに。「老年の荒野」をゆく。
「人生百年時代」とはいうけれど、心身の衰えや経済的不安など、長生きするほどに心配のタネもまた尽きないものだ。文筆を通して世の移り変わりを見つめて半世紀余、著者も70代から80代を通り過ぎ、90代へと突入した。ボケる思考、ガタつく体を日々実感しながらも、ひとり軽やかに「老年の荒野」をゆく――人の生き方と考え方、日本も世界も目まぐるしく変わる時代に、ユーモアをまじえて綴った卒寿の本音。