追い炊きしゆず湯の香り目をつむり
お手玉に柚子で遊んで冬至風呂
<冬至(とうじ),旧暦=11月 中>
<初候 乃東生(なつかれくさ しょうず)>
干支の十二支は動物になぞらえられますが、元々は草木の一年の様子、自然界のサイクルを見事に表していました。
十月(現在の11月)は亥(ガイ)で、草木が枯れ果て、種子が閉蔵される月。
十一月(現在の12月)は子(シ)で、種子の中に新しい命が生じる月。
十二月(現在の1月)は丑(チュウ)で、萌芽が生じるが、伸び切れない月。
一月(現在の2月)は寅(イン)で、草木が発生する月です。
<甘い香り ゆず湯でほかほか 湯郷温泉街 入浴客の心身癒やす>12月17日
https://www.sanyonews.jp/article/1342448
<柚子湯(ゆずゆ):例句>
果て近き旅を柚子湯にひたりけり 金尾梅の門
目つむりて亡き子と遊ぶ柚子湯かな 岩崎きゑ子
柚子湯にて足を組まずに浸りをり 能村研三
更けて着く山のホテルの冬至風呂 今井千鶴子
銭湯に冬至の柚子の一袋 落合裕子
冬至湯を出るうまさうな子の尻よ 辻美奈子