
細やかに千切れ千切れて秋の雲
<埼玉 日高 クリの収穫 最盛期を迎える>・09月22日
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250922/1000122038.html
<秋の雲:例句>
炊き出しや並べば遠き秋の雲 東国原英夫(プレバト)
秋の雲結論ひそと育ちつつ 岡本眸
干し物は七いろ秋の雲白く 林翔
秋の雲ビクと動かず白一色 岩田ひろあき
* 句集 人のかたち(月野ぽぽな (著))
月野ぽぽなはニューヨークに暮らして、俳句という最短定型の民族詩を、日本人である自分の体(私は肉体とも身心とも言う)で消化しようとしている。ーー金子兜太
〈収録句より〉
街灯は待針街がずれぬよう
鳥よりも高きに棲むを朧という
ぶらんこの鉄に戦歴あるだろうか
母を地に還し椿の蕊そろう
ピッチカート蛍ピッチカート蛍
草の先から夕焼のひとしずく
エーゲ海色の翼の扇風機
一匹の芋虫にぎやかにすすむ
月を見るおいしい水を飲むように
途中下車してしばらくは霧でいる
初冬やヘブライ文字は火のかたち
凍つる夜をピアノの音の密ひかる
もうすぐで雪のはじまりそうな肌
ゆらゆらと初湯のところどころ夢
待春の自由の女神前のめり