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モーロク俳句:法師蝉

モーロクし吾来し方に法師蝉
モーロクしうまい嘘つく法師蝉
モーロクし生きているだけ法師蝉


<好き&行ってみたい「北海道の森林浴スポット」ランキング! 2位「青い池」を抑えた1位は?【2025年調査】>・2025.8.24・https://trilltrill.jp/articles/4282263

<法師蝉:例句>
鳴きやめて祈るかたちに法師蝉  鷹羽狩行
啼き終へて翳の重たき法師蝉   松田都青
もの狂ひせるかとばかり法師蝉  大橋敦子
真昼かな浮かれ法師の法師蝉   林翔
只生きてゐるだけもよし法師蝉  保田英太郎

* 法師蝉(著者:吉村 昭)
少年時代に眼にした法師蝉の羽化の情景。僅か十日ばかりの残された時間を過ごすために幼虫の固い殻を脱ぐとき、蝉は体内のすべてが透けて見える儚げな姿をしていた。人もまた、逝く時が近づくと淡く透きとおった様子になってゆくものなのだろうか―。平穏な日々に忍び込む微かな死のイメージを捉えた表題作ほか、人生の秋を迎えた男たちの心象を静謐な筆致で描く短編9編を収録。

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