モーロクし末枯といふ景色あり
末枯やモーロクこころ日が暮れて
末枯るる滅びゆくものモーロクし
＜末枯（うらがれ）晩秋＞
【子季語】末枯る、草枯に花残る
木々の枝先や葉の先の方から枯れること。「末」とは、「先端」の意。秋から冬へと季節が変わりつつあることを感じさせてくれる。（「きごさい歳時記」）
＜末枯：例句＞
末枯れや目上と云うも姉ひとり 市川静江
末枯や子供心に日が暮れて 岸本尚毅
ふるさとに近づく心末枯るゝ 高野素十
使はざる指よりしびれ末枯れぬ 朝倉和江
外科病棟何かが軋み末枯るる 中村明子
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