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モーロク俳句:稲妻

稲妻や勘もはずれるモーロクし
いなびかり何を想いてモーロクす

 
<稲妻(いなずま、いなづま)三秋>
【子季語】稲光、稲の殿、稲の妻、稲の夫、稲つるみ、いなつるび、いなたま
空がひび割れるかのように走る電光のこと。空中の放電現象によるものだが、その大音響の雷が夏の季語なのに対し、稲妻が秋の季語となっているのは、稲を実らせると信じられていたからである。(「きごさい歳時記」)

<稲妻:例句>
いなづまを負ひし一瞬の顔なりき  橋本多佳子
やゝありて又すさまじき稲妻す   寺田寅彦
ソプラノと稲妻型の痛覚と     八木三日女
稲妻の闇をたのしむ夜々の窓    阿部みどり女
稲妻や将棋盤には桂馬飛ぶ     吉屋信子

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