MENU

モーロク俳句:水澄む

水澄むや老しそのままモーロクす
モーロクし何もなき日や水澄めり

<レトロ自販機の聖地、訪日客に人気 112台設置、新観光スポット>・2023/10/8
https://mainichi.jp/graphs/20231008/mpj/00m/040/030000f/20231008ddlk14040254000p

<水澄む:例句>
水澄むや水のやうなるビルの壁   長嶺千晶
水澄むや日記に書かぬこともあり  杉田菜穂
人よりも仏大きく水澄めり      森田智子
フランスパンの焦の完結水澄めり   小檜山繁子
命いくつこの水澄むに耐へえむや   小林康治

* 野名紅里 トルコブルー
ひたむきに! 初句集
鳥にもなれる 魚にもなれる。いや獣にだって。滝にだってなってみせよう。流れるように。折れることなく。ことばをつむぐ。時代の荒波の中。俳句に一輪の花が咲く
一日を透けては濁る水母かな
薄蒼きトマトの中や郷を出づ
少年を日傘の中に誘ひけり
月光に知る公園のかたちかな
百貨店にトルコブルーの日記買ふ
カフェに客一人店員二人の夏
台風や抱けば小さき犬となり
鯛焼の撫でれば硬い鰭である
冬のある日提出物を全部捨てる
流氷が愛に定義を与へけり
通りすがりのペガサスに聞く虹のこと
青年二人噴水に濡れにゆく
横顔が月の白さになつてゐる
どんぐりがときどき落ちてくるベンチ
バスケットゴールの縁に雪積もる

  • URLをコピーしました!
目次