MENU

たべもの俳句:生姜市

生姜市生姜の匂い風に乗せ

<芝神明祭(しばしんめいまつり) 仲秋>
【子季語】だらだら祭/生姜市/めくされ市/千木箱売る

* “だし”を使わなくてもおいしい煮もの: 煮る時間は15分程度。最小限の材料と手間で作る、自然なうまみを活かしたおかずです。(吉田 愛 (著))
「だし」というとなにを思い浮かべますか? 昆布やかつお節、煮干しなどからとる、昔ながらのだしでしょうか。それとも和風や洋風、あるいは中華風の「だしの素」で作る簡易なだしでしょうか。
 前者はたしかにとってもおいしいのですが、今の時代、なかなか手間がかかるなぁと感じてしまうこともあるでしょう。後者には、なんだか「手抜き」をしたことによる罪悪感や、あるいはどこかに安全性への不安がある人も多いとよく耳にします。気持ちの問題ではありますが、しかし料理において「気持ちの問題」はとても大切です。
 でも、「だし」というのはこうした「手間暇かけてとるもの」、「買ってきて加えるもの」ばかりではありません。火を入れていくうちに、食材から自然とにじみ出てくる食材そのもののうまみもまた「だし」なのです。
 この本に収録した煮ものは、最小限の食材しか使わず、大半のレシピの煮る時間は15分以内としました。特別な道具は必要なく、フライパンや小ぶりな鍋で作れる手軽なものです。
 毎日のごはん以外に、ちょっとしたおもてなしにもぴったりです。みなさんに楽しみながら煮ものを作ってもらえたら、なによりもありがたく思います。

  • URLをコピーしました!
目次