
めはじきと知る人すこし野にありて
<めはじき 初秋>
【子季語】益母草/めはじきぐさ
シソ科の越年草。高さは五十センチ~一メートルでおもに野原や道端に生える。唇の形をした薄紅色の小さな花をつける。乾燥さ せて産後の止血や月経不順、めまい、腹痛の薬にすることから「益母草」という漢名がついた。(「きごさい歳時記」)
<めはじき:例句>
めはじきの一つはスパイの目となりて 山本敏倖
めはじきやどこかが欠けてどこか咲き 湯川雅
めはじきや愚かさをすぐ口にして 辻田克巳
めはじきや独り身に似し独り旅 本多静江
めはじきをしごけば花のこぼれけり 坊城中子