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モーロク俳句:逝く夏

逝く夏や消えゆくものやモーロクし
夏の果モーロクすれば安堵して

 
<夏の果(なつのはて) 晩夏>
【子季語】夏果/夏終る/夏の限り/夏の別れ/夏の名残/ゆく夏/夏惜しむ/暮の夏
夏の終りである。果てる、終る、の語には物悲しい思いがつきまとう。帰省や避暑などが終わり、去り行く夏が惜しまれる。

<逝く夏:例句>
行く夏の衣褪せたる六地蔵     北吉裕子
ゆく夏のホルンの闇のかたちかな  池田澄子
逝く夏の傷みが一つ夜の雨     田中藤穂
頭痛青し逝く夏のなお青く青く   前原勝郎
逝く夏や浅瀬に跳ねて魚の影    木下仁司

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