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徒然俳句:薄氷(うすらい)

朝散歩薄氷割りて足とられ
 
<薄氷(うすらい)>
薄氷(うすらい)は陽射しを浴びると解けてしまうような薄い氷のことで、春の季語。子供の頃、水たまりなどに張った薄い氷をパリンパリン、割って遊んだ記憶はありませんか。つかもうとしてもすべってしまったり、壊れてしまったり、手の中で溶ける感触を楽しんだり。ガラスのような危険なものでもありますが、このひび割れた氷の模様を昔の人は「氷割れ」といって、尊んできました。

<薄氷(うすらい)【春―地理―初春】・例句>
なだめつつ甕よりはづす薄氷    鷹羽狩行
薄氷音の走つたやうな跡      諏訪一郎
薄氷の日差し返せぬほど薄し    朝妻力
うすらひのB面もいま詩ん中    鈴鹿仁
飛行機の音のかぶさる春氷     大山文子
薄氷に縄文土器の模様かな     松野苑子

<顔の模様は「鶴亀松竹梅」 白河だるま市、福求める人でにぎわう>・2025/02/12
https://www.minyu-net.com/news/detail/2025021209254233146

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