MENU

徒然俳句:冬木

冬木あり冬木は冬木冬木あり

<「日本一」の大しめ縄ずしり、新年の足音そこまで 宮地嶽神社>・12月21日・ https://www.asahi.com/articles/ASSDP1RGSSDPUQIP03SM.html

<冬木立:例句>
それぞれが暗い空白冬木立    対馬康子
ガム噛みて孤りを深む冬木立   上野澄江
テレビ塔二つも近き冬木立    瀧井孝作
冬木立入りて出でくるもののなし 加藤秋邨
力抜くことも覚えて冬木立    中嶋秀子

* 句集 雨の日(宇多 喜代子 (著))
ひとつぶの雨はひとすじに結ばれて、やがておおきな水のかたまりとなる。
「山はおおきな水のかたまり」
祖母から教えられた言葉は、自然観と生活信条の礎となった。
雨や風や太陽や水、なにより清新な森の匂い――。
身辺のものは、みな愛おしく、いつしか当たり前のことを当たり前に詠めるようになった。
俳句には退屈がない。
「山桜山のさくらと咲き並ぶ」
「桜どき足もとにまでものの影」
「厭戦のかたちの葎雨しとしと」
「透明な一品をもて夏の膳」

  • URLをコピーしました!
目次