MENU

徒然俳句:水温む

男には嘆き底なし水温む

<氷に穴を開けて、絶景を眺めながら楽しむ「チカ」釣り…湾内に並ぶ色とりどりのテント>・2024/02/29 ・https://www.yomiuri.co.jp/national/20240229-OYT1T50033/

<水温む(みずぬるむ)・【春―地理―仲春】・例句>
つながつてのぼり来る泡水温む   川崎展宏
懐かしや二度逢ふ人に水温む    長谷川かな女
水温む子のとり囲むあたりかな   坂巻純子
鳴きさうな亀の子束子水温む    上谷昌憲
拾ふ人捨てるひとあり水温む    堀内一郎
書きいそぐ魚偏の字や水温む    仙田洋子
さざなみは神の微笑か水温む    楠本憲吉

* 泣魚句集(高橋順子 (著))
還暦の少年に寄す土用浪
しらうをのよごれのなきをかなしめり
「ここに一生分とはいっても、わずかばかり、つまらないものですが、と差し出す次第です」(あとがき)。 「海鳴1988-1998」「藪椿1999-2008」「飆風2009-2022」――亡夫車谷長吉との20年にわたる二人句会から生まれた句作を含む、精選237句。装幀=清岡秀哉

  • URLをコピーしました!
目次