一時の紅を競いて散る紅葉
散る紅葉土に還るか冥土へか
<紅葉散る(もみじちる/もみぢちる)初冬>
【子季語】散紅葉
美しく紅葉した葉も、冬の訪れとともに色褪せ、やがて冬の風に散っていく。水分が飛んで軽くなった葉は、北風に軽々と飛ばされる。散り敷いた紅葉に霜が降り、静かに冬は深まっていく。(「きごさい歳時記」)
<紅葉散る:例句>
少々の事は気にせず散紅葉 北畠明子
散紅葉さけて通れぬ世の流れ 山本潤子
掃き寄せて散紅葉にもある主張 稲畑汀子
人の老わが老紅葉且つ散つて 安住敦
散るのみの紅葉となりぬ嵐山 日野草城
<オレンジ色のカーテン 縁起物の串柿づくり最盛期 和歌山・かつらぎ>・11月11日
https://www.asahi.com/articles/ASRCC5S6NRCCPQIP007.html