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徒然俳句:獺祭忌

捜し物思わぬところ獺祭忌
草に華吾にパソコン獺祭忌

 
<子規忌(しきき) 仲秋>
【子季語】糸瓜忌、獺祭忌
俳人、正岡子規の忌日。明治三十五年(一九〇二年)九月十九日脊椎カリエスにより没。三十五歳。(インターネット歳時記「きごさい歳時記」)

<獺祭忌:例句>
本郷の銀杏は青し獺祭忌      森理和
これしきの歯痛なにぞと子規忌かな 下平誠子
こほろぎの一つ音愛す獺祭忌     下村ひろし
枝豆がしんから青い獺祭忌      阿部みどり女
獺祭忌一日長く過しけり       九鬼あきゑ

* ひめむかし: 柿本多映句集
近江京跡の土筆を胡麻よごし
洪水が来るまで豚は豚で在る
野は無人きのふ冬日が差しました
寝て覚めて菫が雲のあはひから
救急車降りてあやめの岸に立つ
非常階段上がつて下つて真葛原
まはりから指のあつまる蝉の穴
開戦日冬かげろふを平手で打つ
雛段の裏へまはつて兄と会ふ
憲法記念日捏ねて叩いて壺ですよ
元旦や老人体操して曲がる
比良坂へ桃を放りて長生す
蛸になりたし万国旗をかかげ
かたつむり真紅の泪みせるなよ
春や有為の奥山越えてダンスダンス

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