あたたかや皺ばかり増えモーロクす
<暖か(あたたか)三春>
【子季語】ぬくし、ぬくとし、春暖、あたたかし、あたたけし
暑くも寒くもないほどよい温度。冬の寒さを越えてきた身には、暖かさは体で感じるばかりでなく、心にも大きく働く。四季の体感温度をあらわす季語として、夏の「暑し」、秋の「冷やか」、冬の「寒し」に相応する。(「きごさい歳時記」)
<末候 菜虫化蝶(なむし ちょうと けす)>
<暖か(あたたか):例句>
あたたかきドアの出入りとなりにけり 久保田万太郎
あたたかや四十路も果の影法師 野見山朱鳥
過ぎ去つてみれば月日のあたたかし 山田弘子
暖かき雨の降りをり鍋に穴 玉田憲子
<芭蕉の道/39 奈良 堂内から響く「ダ、ダ、ダ・・・・・」>・2023/3/12
https://mainichi.jp/graphs/20230309/mpj/00m/040/087000f/20230309mpj00m040075000p