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モーロク俳句:春寒し

春寒し波は光れどモーロクす
モーロクし春の寒さとさびしさと

 
<春寒(はるさむ)初春>
【子季語】春寒し、寒き春、料峭
春が立ってからの寒さである。余寒と同じであるが、語感や情感 のうえで微妙な違いがある。春寒は、余寒よりも春への思い入れ が強い。 (「きごさい歳時記」)

<春寒(はるさむ):例句>
春寒に入れり迷路に又入れり   相生垣瓜人
料峭のこぼれ松葉を焚きくれし  西村和子
春寒や竹の中なるかぐや姫    日野草城
春寒くわが本名へ怒濤の税    加藤楸邨
 
<「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」>
七十二候の「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」には、なぜ黄色がつくのでしょう。じつは中国を始めとする東南アジアに棲息するのは、鮮やかな黄色の羽を持つ高麗鶯(こうらいうぐいす)。日本の鶯より大型で、鳴き声もまったく異なり、ホーホケキョではありません。中国では黄鳥(こうちょう)、金衣公子(きんいこうし)、鵹黄(りこう)などの名もあり、皇帝の色である黄色であることから尊ばれた鳥です。

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