地下鉄の窓も曇りて余寒かな
だんだんと足早となり余寒あり
これもまた愛情なのか余寒かな
<余寒(よかん) 初春>
【子季語】残る寒さ
寒が明けてからもなお残る寒さ。春の兆しはそれとなくあるものの、まだまだ寒さは続く。立秋以後の暑さを「残暑」というが、それに対応する季語である。(「きごさい歳時記」)
<余寒(よかん):例句>
ひらき見る手になにもなき余寒かな 加藤耕子
この風に残る寒さもあと幾日 高木晴子
余寒なほ午前零時の腕時計 小川廣男
友人といふ男くる余寒かな 夏井いつき
明快な日射の中にある余寒 保坂リエ
<まるで氷のカーテン 高さ50m巨大つらら、崖覆う 長野>・2023/2/3
https://mainichi.jp/articles/20230203/k00/00m/040/015000c