モーロクしなどと気取りし十二月
十二月モーロクすれどただ感謝
モーロクしゆるく生きたり十二月
モーロクしあれこれ思う十二月
モーロクし芝居悲しく十二月
モーロクしこころ混沌十二月
モーロクし枕を抱いて十二月
モーロクしかたき笑いの十二月
夢ばかり食べてモーロク十二月
極月や一本道をモーロクす
<師走(しわす、しはす)暮>
【子季語】極月、臘月、春待月、梅初月三冬月、弟月、親子月、乙子月
陰暦十二月の異称だが陽暦でも使われる。語源については諸説あるが、この月には師(僧)が仏事などで忙しく走り回ることから、というのが一般的であろう。(「きごさい歳時記」)
* [増補改訂版]浪曲論(稲田 和浩 (著) )
これぞ浪曲論の決定版!
「バカは死ななきゃ治らない!」
ラジオで聴いた名調子、明治から昭和初期まで大衆芸能の玉座に君臨した浪曲。代表的な作品を通して世に知られた主題を論じ、その隆盛と衰退の要因を徹底的に分析。本書は2013年刊行の『浪曲論』の改訂版。
2015年、惜しまれつつ死去した浪曲師・国本武春をめぐる論考を増補。没後7年、国本武春を追善す!