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徒然俳句:鶏頭

鶏頭は沈黙守り通しけり
鶏頭は朝鳴きもせず朝ぼらけ
鶏頭は百本ありて静かなり

<夏の終わり、ナツズイセンが見頃…「かれんな色の花が涼しげ」>・2022/08/29・https://www.yomiuri.co.jp/national/20220827-OYT1T50243/

<鶏頭(けいとう)【秋―植物―三秋】・例句>
心にも鶏頭の火を移したし     斎藤道子
脳天に疲れきざしぬ鶏頭花     田畑幸子
まつ先に暮れて終ひし鶏頭花    田中英子
鶏頭をこつんと膝で突き返す    山下由理子
鶏頭の抜かれし土の微熱かな    富川明子
もみくしやにして鶏頭の種吐かす 水谷芳子

<鶏頭(けいとう)三秋>
【子季語】鶏頭花、扇鶏頭、箒鶏頭、槍鶏頭、房鶏頭、ちやぼ鶏頭、紐鶏頭、韓藍の花、からあい
秋の季語。ヒユ科の一年草で、中国から渡来した。韓藍の古名で万葉集にも詠まれている。一メートル弱の茎先にニワトリのとさかのような真っ赤な細かい花をつける。黄や白の花もある。庭先などに植えられ、花が少なくなる晩秋までその姿を楽しませてくれる。江戸期までは若葉を食用にしていた。(「きごさい歳時記」)

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