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徒然俳句:夏至

地下鉄も時に地上に夏至の雨
 
<夏至(げし),旧暦=5月 中・初候 乃東枯(ないとう かるる)>
「乃東」とはウツボグサの古名です。ウツボグサは冬に芽を出し、5月〜7月頃に紫色の花を咲かせ、夏至のころに花穂(かすい)が黒ずみまるで枯れたように見えます。他の植物が夏の日差しを浴び、青々と繁っていく中ひっそりと枯れていく。昔の人はその様子に注目し、七十二候にその名前を残しました。

<夏至(げし)【夏―時候―仲夏】・例句>
雑巾をかたく絞りて今日は夏至  大畑善昭
ていねいに音符を拾う夏至の空  わたなべじゅんこ 
ジャズ祭のポスター夏至の魚市場 武井清子
掴みては放ちて夏至の砂あそび  岡本眸
折り返し地点は今か夏至の夜   江島照美
夏至ゆうべ地軸の軋む音少し     和田悟朗
 
<二見興玉神社 夏至祭>
太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典で夫婦岩の前で行います。
古くから二見浦一帯は、伊勢参宮を控えた人々が心身を清め、罪穢れを祓うべく、禊祓をされた場所でした。午前3時30分より夏至祭が斎行され、続いて日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。
※夏至の前後1か月だけ、夫婦岩の間から朝日が昇ります。

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