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徒然俳句:十薬・どくだみ

一人しか通れぬ路地の十薬や
十薬も日差しを恋し路地の闇
十薬の才気と狂気荒れる闇
十薬の白十字こそあやしけり
雨の日にどくだみ摘んでお風呂かな
どくだみは花の白さにこだわりし
十薬はあまた咲けども我は闇
売り出し中団地の空き屋十薬や

<十薬(じゅうやく)【夏―植物―仲夏】・例句>
十薬の押し寄せてくる日暮かな 岩岡中正
十薬や人皆十字架を背負ふ     稲畑廣太郎
雨来るか十薬の香のややはげし 武井美代子
十薬や砂利敷きつめし変電所     唐沢静男
十薬の咲きたいだけの白さかな 沼田桂子
十薬の植ゑたるごとくはびこりぬ 久保田妙

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