死に顔はどんな顔かと真夜時雨
山手線窓を流るる時雨かな
うんざりとまことしこやか時雨かな
<時雨(しぐれ)・初冬>
【子季語】 朝時雨、夕時雨、小夜時雨、村時雨、北時雨、片時雨、時雨雲、時雨傘、時雨心地、時雨の色、月時雨、松風の時雨
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。(「きごさい歳時記」)
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