モーロク俳句– category –

モーロクしため息ためて冬の暮れモーロクし先走りして年の暮モーロクしあなどりがたし年の暮モーロクし人生語る年の暮 ＜年の暮：例句＞ひきつれる足をなだめて年の暮 中上照代何かしてをらねば老ゆる年の暮 角直指物忘れいよよ激しく年の暮 松尾緑富見え...

マフラーの闇にとけゆくモーロクす ＜マフラー：例句＞マフラーや介護予防と言ふ体操　　　　　長崎桂子われを鼓舞するマフラーを撥ね上げて　　荒井千佐代マフラーを巻いて疑ひ深くゐる　　　　　直江裕子マフラーの顔略式となりにけり　　　　　大矢恒彦...

セーターの小玉取りつつモーロクす ＜セーター：例句＞セーター赤く改札口を無事通る　　 　 竹内弘子セーターのカレーの匂いごと抱かれ　　津田このみセーターのアンパンマンの背のびなり　吉田康子脱皮するかに身を反らしセーター脱ぐ　山田由利枝心まで...

おでんかな今日で三日目モーロクす ＜おでん【冬―生活―三冬】・例句＞その上司おでんに當ること激し　　　　中原道夫まつすぐに帰るつもりがおでん酒　　　小島緑泉点けて消すおでんの鍋や風激し　　　　原茂美おでん屋にだんだん夜の集り来　　　　後藤立...

我は今ブロッコリーだモーロクしブロッコリーシチュー彩る緑ありブロッコリー今日は特売二個買って ＜ブロッコリー：例句＞ブロッコリー弁当箱の中に森 田村祐巳子弁当の蓋押し上げるブロッコリ　　松浦麗久

モーロクし骨の音あり冬銀河 ＜冬銀河：例句＞冬銀河美しく散る壜の中　　　　わたなべじゅんこ胸元に毒のゆらぎよ冬銀河　　　わたなべじゅんこ幻想を濾過する闇も冬銀河　　　わたなべじゅんこ冬銀河細き腕に君を抱く　　　　わたなべじゅんこ冬銀河死ん...

冬花火骨壺準備モーロクす＜秋の東京・六義園　紅葉の庭園散歩＞・2025.12.13・ミヤコ カエデ・https://agora-web.jp/archives/251212082601.html ＜冬花火：例句＞身心にしぶく夜雨よ冬花火　　　　阿保恭子冬花火出て見るといふこともなく　嶋田一歩めく...

異常ありナマコの眠りモーロクす入れ歯では海鼠は無理とモーロクす＜新年の縁起物　奈良で熊手作りが最盛期＞・2025/12/10・https://mainichi.jp/graphs/20251210/mpj/00m/040/095000f/20251210mpj00m040090000p#goog_rewarded ＜海鼠：例句＞海鼠には半端...

モーロクしされど一人で竜の玉モーロクは進む背中よ竜の玉己れ見る黙すモーロク竜の玉＜晩秋の京都・上賀茂神社で紅葉を愛でる＞・2025.12.09・ミヤコ カエデ・https://agora-web.jp/archives/251207235127.html ＜竜の玉：例句＞鬼のままあそびの終はる龍...

モーロクし暮の早さよ落葉掃くモーロクし足下汚し霜を踏むモーロクし見えてくるもの枯れきってモーロクし妻より愛す湯婆かな白息に弱音を吐いてモーロクす薄氷こめかみ痛むモーロクし朝寒しモーロクすれば手も重し ＜仏様もさっぱりして迎春準備　法隆寺で...