![](https://blog-haiku.777usami.com/wp-content/uploads/2025/01/0209下萌え.jpg)
下萌えぬ吾はモーロク従いぬ
下萌えぬ吾も目覚めるモーロクし
<下萌(したもえ) 初春>
【子季語】萌、草萌
早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。
<下萌え:例句>
踏み出して道遠からず下萌ゆる 稲畑汀子
下萌ゆる百面相の羅漢どち 木下節子
人知れぬ看取りの往来下萌ゆる 長谷川千枝子
下萌を早い早いと言いながら 董振華
下萌に人形の死もちらと見ゆ 林朋子
下萌や半分透けた切手入れ 渡部ひとみ