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モーロク俳句:冬あれこれ

モーロクし昨日も今日も冬の風
モーロクし冬の朝日はまぶしけり
モーロクし冬の欅のやうである

 
<七十二侯、最後の一侯は「雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)」
「とや」は鳥屋で、鳥を飼っている小屋。「とやにつく」は、鶏が卵を抱いて巣に籠ることを意味しています。>

<冬あれこれ:例句>
辞表預り冬の銀座の人混みを    杉本 寛
何といふ淋しきところ宇治の冬   星野立子
梅漬の種が真赤ぞ甲斐の冬     飯田龍太
冬の街戞々とゆき恋もなし     藤田湘子
らあめんのひとひら肉の冬しんしん 石塚友二
 
<手にとればほのとぬくしや寒卵  虚子>
寒卵(かんたまご)は、ちょうど今頃の季語。寒中に生み落とされた貴重な卵です。寒中に産まれる卵は数が少ない分、時間をかけてゆっくり育つ卵なので一年の中でもっとも栄養価が高く、味も濃厚になります。

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